特集 乳房画像診断:MRIとPET
拡散強調像
森 菜緒子
1
1東北大学 放射線診断科
キーワード:
鑑別診断
,
乳房腫瘍
,
非浸潤性腺管内癌
,
拡散MRI
,
Apparent Diffusion Coefficient
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Carcinoma, Intraductal, Noninfiltrating
,
Diagnosis, Differential
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
pp.1031-1042
発行日 2018年9月26日
Published Date 2018/9/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2018342775
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
日本における乳腺MRIの位置付けは、乳房内病変の診療方針決定や、広がりを診断するのに勧められる(いずれも推奨グレードB)とされ1)、以前に比べるとその有用性は認められつつある。拡散強調像は非造影で短時間の撮像プロトコルで病変の検出、良・悪性の鑑別をしうるシーケンスであり、良・悪性の鑑別、癌のgrading、術前化学療法の効果判定に応用しうる技術である。本稿では、拡散強調像の腫瘍領域に応用するために知っておくべき原理、乳腺臨床での位置付け、研究レベルで明らかにされている有用性、読影方法について紹介する。
Copyright© 2018 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.