特集 すぐ役に立つ—呼吸器薬の標準的使い方
間質性肺疾患
特発性肺線維症(IPF)におけるピルフェニドンの使用方法と適応
三浦 由記子
1,2
,
斎藤 武文
2
,
吾妻 安良太
1
1日本医科大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野
2国立病院機構茨城東病院内科診療部呼吸器内科
pp.1899-1903
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200028
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ポイント
◎特発性肺線維症(IPF)は,進行性の難病であり,肺癌に匹敵する予後不良な疾患である.
◎IPFの主病態は炎症ではなく,線維化であり,抗線維化薬ピルフェニドンの有効性が証明された.
◎市販後の課題は,適切な対象,投与時期,レスポンダーと,患者に有益な効果判定方法を見出すことである.
◎2014年5月,ASCEND試験とCAPACITY試験との統合解析で,IPF史上,初めて死亡率に有意差が出た.
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