特集 特発性肺線維症 診断・治療の最前線と患者支援の実践ポイント
特発性肺線維症治療薬の考え方と使い方 ピルフェニドン
是枝 快房
1
1国立病院機構南九州病院 呼吸器科
キーワード:
悪心
,
光線過敏症(皮膚)
,
食欲不振
,
分子構造
,
薬物用量反応関係
,
臨床試験
,
治療成績
,
Pirfenidone
,
服薬指導
,
肺線維症-特発性
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Molecular Structure
,
Nausea
,
Treatment Outcome
,
Photosensitivity Disorders
,
Dose-Response Relationship, Drug
,
Anorexia
,
Idiopathic Pulmonary Fibrosis
,
Pirfenidone
pp.462-467
発行日 2020年3月5日
Published Date 2020/3/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020163944
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<Key Points>◎特発性肺線維症の治療はピルフェニドンなどの抗線維化薬が推奨されるようになった。◎ピルフェニドンの臨床試験で肺活量の低下抑制、無増悪生存期間の延長が認められ、わが国においては世界に先駆けて2008年に上市され、実臨床で使用可能となった。◎光線過敏症の有害事象が高頻度にみられるが、外出時の日光曝露への対策を患者に十分に指導することで回避できることが多い。◎食欲低下、胃部不快感などの消化器症状は薬物療法、食事療法で対応していくが、改善しないときはピルフェニドンの減量・休薬を検討する。◎抗線維化薬のピルフェニドンとニンテダニブの選択は有害事象の差異を患者に十分に説明して、患者のライフスタイルを考慮して決めていく。
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