特集 炎症性腸疾患攻略の手引き―これだけは知っておきたい!
炎症性腸疾患の診断は,どこまで進歩してきたか?
必要な検査―正確な診断のために何をどう行うか?
CT/MRI/超音波検査を使いこなす!
竹内 健
1
,
新井 典岳
1
,
鈴木 康夫
1
1東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科
pp.1042-1046
発行日 2014年6月10日
Published Date 2014/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107597
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ポイント
◎炎症性腸疾患,特にCrohn病の小腸病変の診断にはCTやMRIによる画像診断が重要である.
◎腸管洗浄剤で代用した中性経口造影剤を分割投与し,適度に拡張させて撮影するCT enterography(CTE)やMR enterography(MRE)は,欧米ではCrohn病の小腸画像診断の中心になっている.
◎特に,MREはX線被曝の心配がないことから,モニタリングのため反復して検査することが必要となるCrohn病では頻用されている.
◎腹部超音波は前処置を要しない簡便な方法であり,スクリーニング検査として有用であるが,ドップラー法による血流評価により精査も可能である.
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