特集 炎症性腸疾患攻略の手引き―これだけは知っておきたい!
炎症性腸疾患の診断は,どこまで進歩してきたか?
必要な検査―正確な診断のために何をどう行うか?
小腸内視鏡検査―どこまでわかるのか?
江﨑 幹宏
1
,
森山 智彦
1
,
松本 主之
2
1九州大学大学院医学研究院病態機能内科学
2岩手医科大学内科学講座消化器内科消化管分野
pp.1038-1041
発行日 2014年6月10日
Published Date 2014/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107596
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ポイント
◎カプセル内視鏡(CE)は,軽微な粘膜病変のみを有するCrohn病(CD)の拾い上げに有用である.
◎CEは,非狭窄型CDにおける治療効果や術後再発の評価,出血源検索に対して有用である可能性が高い.
◎CDの診断にCEを用いる場合には,カプセルの腸管内滞留に十分留意する必要がある.
◎バルーン内視鏡(BAE)では,粘膜病変の詳細な観察,生検組織採取や内視鏡治療が可能である.
◎CDに伴う内外瘻や腹腔内膿瘍などの評価は,CEやBAEでは困難である.
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