特集 虚血性心疾患up to date―内科医によるトータルマネジメント
問診・診察・診断
冠動脈CT・MRIの最新事情
松本 有司
1
,
寺島 正浩
2
1吉野病院
2心臓画像クリニック飯田橋
pp.626-631
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107459
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ポイント
◎冠動脈CTは冠動脈狭窄の診断に非常に有用で,有意狭窄の存在を否定する陰性的中率は99%と高い.
◎冠動脈CTは放射線被曝とヨード造影による腎毒性が問題となるが,放射線被曝は技術的進歩によりかなり低減されている.
◎冠動脈MRIは造影剤,放射線被曝なしで冠動脈を描出することが可能であり,冠動脈CTよりも低侵襲の検査として期待されている.
◎冠動脈CT,冠動脈MRIにより,急性冠症候群を引き起こす不安定プラークを検出する試みが行われており,今後のさらなる技術的進歩が期待される.
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