特集 新時代の肺炎診療
肺炎の疫学
わが国の肺炎の現況と今後
関 雅文
1
,
朝野 和典
1
1大阪大学医学部附属病院感染制御部
pp.1934-1936
発行日 2013年11月10日
Published Date 2013/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107165
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ポイント
◎わが国では,高齢化社会の進展と高度医療の発展を受けて,肺炎へのよりきめ細かい診療が必要となっている.
◎市中肺炎(CAP),院内肺炎(HAP)の他,医療・介護関連肺炎(NHCAP)の概念も提唱され,各々のガイドラインが発刊されている.
◎特に誤嚥性肺炎と耐性菌性肺炎への対応が求められており,介護保険制度や胃ろうの問題も含めて,社会面や倫理面での配慮も必要となってきている.
◎今後は,抗菌薬の適正使用のみならず,ワクチンを中心とした予防と感染制御の考え方がより重要となる.
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