今月の主題 連携して診る腎疾患―タイムリーな紹介から患者マネジメントまで
絶対に見逃してはいけない腎疾患診察のポイント
現病歴と身体所見からわかること
伊藤 孝史
1
1島根大学医学部附属病院腎臓内科
pp.1884-1888
発行日 2012年11月10日
Published Date 2012/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106513
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ポイント
★臨床症状や身体所見から判断される症候群的分類の代表がWHO分類であり,この分類では糸球体疾患を急性腎炎症候群,急速進行性腎炎症候群,反復性または持続性血尿,慢性腎炎症候群,ネフローゼ症候群の5つの臨床診断に分類している.
★早期に急性腎障害を診断できる世界共通の診断基準として,RIFLE分類が提唱された.また急性腎障害は,その原因により腎前性,腎性,腎後性に分類される.
★腎疾患の症候としては,尿の性状・尿量の異常,体液および電解質の異常,腎機能の異常,血圧の異常,全身症状,腎外症状などがあり,その特徴的な症候を見逃さないように注意が必要である.
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