今月の主題 連携して診る腎疾患―タイムリーな紹介から患者マネジメントまで
絶対に見逃してはいけない腎疾患診察のポイント
検尿の見方・考え方―尿所見からわかること
湯村 和子
1
1国際医療福祉大学予防医学センター・腎臓内科
pp.1889-1893
発行日 2012年11月10日
Published Date 2012/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106514
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
★一般診療でも糖尿病,高血圧の患者では,検尿が必須である.
★検診で発見された尿異常は,かかりつけ医での早朝尿,随時尿での尿検査,尿沈渣の再検を行わなければならない.
★経年的あるいは,経時的に間歇的でも尿異常を認める場合は,採血での血清クレアチニンの測定や腎・膀胱超音波検査を行ったほうが安心である.
★尿異常を認めたら,そのパターンと年齢に応じて発症頻度の高い腎疾患を熟知したうえで,経過観察することが重要である.
★高齢者で血尿を見たら,悪性腫瘍を否定することはもちろんだが,急速進行性糸球体腎炎がないかどうかチェックする.
★蛋白尿だけでなく,血尿のチェックが重要である.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.