今月の主題 神経内科エマージェンシー―日常臨床でどこまで対応できるか
どのような治療を行うか―実践的アプローチ
Guillain-Barré症候群
中嶋 秀樹
1
,
吉村 俊祐
1
,
本村 政勝
1
1長崎大学病院第一内科
pp.656-659
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105898
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ポイント
★Guillain-Barré症候群(GBS)は,細菌性腸炎,上気道炎などの感染を契機に自己免疫機序が働き,末梢神経が障害される疾患である.Campylobacter jejuniによる先行感染が多い.
★四肢の進行性筋力低下を主徴とするが,軽度の感覚障害,脳神経障害を伴う場合もある.
★単相性であり,4週間以内に神経症状は落ち着き回復に向かうが,後遺症が残る場合もあり死亡例も存在するため,急性期治療がきわめて重要である.
★重症な呼吸筋麻痺例では的確なタイミングで呼吸管理を開始する必要がある.
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