特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか
呼吸器疾患
睡眠呼吸障害
陳 和夫
1
1京都大学大学院医学研究科呼吸管理睡眠制御学講座
pp.165-168
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105486
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どのような病気なのでしょうか
▲睡眠呼吸障害(SDB)には睡眠時無呼吸(SA)と睡眠中の低換気により動脈血の二酸化炭素分圧(PaCO2)が上昇して,結果として低酸素血症になるタイプ(睡眠関連低換気/低酸素血症:SRHH)と特定不能な睡眠時無呼吸/睡眠関連呼吸障害があります.
▲SAには無呼吸中に呼吸努力を伴い,呼吸再開時に鼾を伴う閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と,無呼吸中に呼吸努力を伴わない(胸・腹が動かない)中枢性睡眠時無呼吸(CSA)があります.心不全,脳卒中患者にはCSAの1種類であり,無呼吸を伴い呼吸が漸増,漸減するCheyne-Stokes呼吸がみられることがあります.
▲SRHHには生まれつきの睡眠時の浅呼吸,チアノーゼ,無呼吸を伴うタイプ,原因不明で浅い呼吸を伴うタイプ,内科疾患(COPD,神経筋疾患など)に伴い睡眠中の特にREM睡眠期に低呼吸が顕著になるタイプがあります.
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