Japanese
English
特集 睡眠呼吸障害の新展開と展望
小児の睡眠呼吸障害
Sleep Disordered Breathing in Children
神山 潤
1
Jun Kohyama
1
1東京北社会保険病院
1Tokyo Kita Social Insurance Hospital
pp.363-369
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100282
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小児の睡眠中の呼吸の特徴
1. 小児の呼吸は成人に比べ,睡眠中に障害されやすい
1回換気量の減少に基づく分時換気量の減少,上気道抵抗の上昇,特にレム睡眠期の著明な筋緊張減弱の影響で,睡眠中の呼吸は覚醒時よりも不利で,特にレム睡眠期は呼吸にとって望ましくない状態といえる.小児ではレム睡眠期の割合が成人よりも多く,小児の呼吸は成人に比べ睡眠中に障害されやすい.また,小児は成人よりも睡眠中の自然中途覚醒の頻度が低い.これは睡眠呼吸障害に対する重要な防御機構である覚醒が生じにくいことに結びつき,この点からも小児の呼吸は成人に比べ,睡眠中に障害されやすい.
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