今月の主題 神経疾患common diseaseの診かた―内科医のためのminimum requirement
神経系以外の内科疾患の診療で遭遇する神経症状の診かた
精神障害と神経症状
伊藤 雅之
1
,
丹羽 真一
2
,
岡崎 祐士
3
1伊藤メンタルクリニック
2福島県立医科大学医学部神経精神医学講座
3都立松沢病院
pp.1368-1371
発行日 2011年8月10日
Published Date 2011/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105313
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ポイント
★脳あるいはほかの身体疾患が原因で生じる精神障害を器質性精神障害と呼ぶ.
★急性疾患では意識障害が前景にたち,慢性疾患には記憶障害,知能障害(認知症),人格変化,幻覚妄想,気分障害などを認める.
★治療にあたっては,基礎疾患の治療が原則であるが,しばしば精神障害の対症療法が必要である.
★希死念慮,幻覚妄想による問題行動,せん妄を認める際には,精神科医との連携が必要である.
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