今月の主題 神経疾患common diseaseの診かた―内科医のためのminimum requirement
よく遭遇する神経疾患/見逃したくない神経疾患
脳血管障害の診かた
柴田 益成
1
,
冨本 秀和
2
1山田赤十字病院神経内科
2三重大学医学部神経内科
pp.1372-1377
発行日 2011年8月10日
Published Date 2011/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105314
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ポイント
★病院前診療では,病院前評価スケールを参考に,脳卒中を疑えば躊躇せず,専門医療機関への救急搬送を要請する.
★脳梗塞の前駆症状であるTIAやくも膜下出血の警告症状を見落とさず,早急に専門医療機関への受診を指示する.
★救急室では,直ちに,意識,ABC,脳ヘルニア徴候の有無を評価し,ABCの安定化を図るとともに,内科的・神経学的評価,病歴の再確認を迅速に行う.
★発症3時間以内の脳梗塞にはtPA静注療法の適応があり,血管内治療による急性期血行再建術の進歩も著しい.脳出血,くも膜下出血に関してもその手術適応を必ず押さえ,遅滞なく専門医へコンサルテーションを行うことが重要である.
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