連載 The M&M reports 見逃し症例に学ぶ内科ERの鉄則・16
72歳男性 主訴 意識障害
長谷川 耕平
1,2
,
岩田 充永
3
1ハーバード救急部 マサチューセッツジェネラル病院
2ブリガム&ウィメンズ病院
3名古屋掖済会病院救命救急センター
pp.2230-2235
発行日 2010年12月10日
Published Date 2010/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104955
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
救急レジデントH:
糖尿病と高血圧の既往をもつ72歳男性が意識障害で救急搬送となりました.患者の妻によると,今朝から患者は傾眠傾向で混乱しているとのこと.昨日は頭痛と全身倦怠感を訴えていたようですが,特に発熱,腹痛,下痢,排尿痛などはなかったようです.最近転倒したこともないようです.
服薬はインスリンとカプトプリルのみで,最近処方が変わったということもなし.喫煙歴は1箱/日×40年だが飲酒はなし.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.