連載 The M&M reports 見逃し症例に学ぶ内科ERの鉄則・7
62歳男性 主訴 腰痛,前失神
長谷川 耕平
1,2
,
岩田 充永
3
1ハーバード救急部 マサチューセッツジェネラル病院
2ブリガム&ウィメンズ病院
3名古屋掖済会病院救命救急センター
pp.532-537
発行日 2010年3月10日
Published Date 2010/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104382
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救急レジデントH:
高血圧の既往をもつ62歳男性が腰痛と前失神のため救急外来に救急車搬送となりました.来院1時間前,通勤途中階段を登る際に,急に左下部腰痛を発症.その後,冷や汗,眼前暗黒感を感じて座り込んだとのこと.失神はせず,座位によってこれらの症状は軽快したとのことですが,周りの人が救急車要請し,当院搬送となりました.特に下肢脱力,しびれなどはなかったようです.
既往歴は高血圧と脂質異常症.過去に腰痛の既往はなかったようです.服薬はアテノロールとシンバスタチンで,喫煙歴は1箱/日×40年とのことでした.
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