特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集
免疫学的検査
自己免疫関連検査
抗核抗体
髙崎 芳成
1
1順天堂大学医学部膠原病内科
pp.431-434
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104864
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
抗核抗体(antinuclear antibody:ANA)産生のメカニズムは不明であるが,全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)をはじめとする膠原病で高率に検出され,疾患に対する高い特異性を有するものも多いことから,診断の指標として日常診療の場で重要な位置を占めている1, 2).また,同じ疾患のなかでも特異な病像と相関を示すものもあり,病態・予後の予測に有用な情報を提供する1, 2).さらに,抗二本鎖DNA(double-strand deoxyribonucleic acid:dsDNA)抗体のように,その抗体価がループス腎炎などの活動性と相関するものもあり,治療の指標として有用な場合もある1, 2).
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