今月の主題 自己抗体・最近の動向
精度管理調査からみた現状と問題点
抗核抗体
宮脇 昌二
1
,
浅沼 浩子
2
Shoji MIYAWAKI
1
,
Hiroko ASANUMA
2
1倉敷成人病センター南くらしき病院リウマチ膠原病センター
2倉敷成人病センター臨床検査科
キーワード:
間接蛍光抗体法による抗核抗体
,
抗核抗体カットオフ
,
抗核抗体染色型
Keyword:
間接蛍光抗体法による抗核抗体
,
抗核抗体カットオフ
,
抗核抗体染色型
pp.508-516
発行日 1997年5月15日
Published Date 1997/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903309
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今日,間接蛍光抗体法による抗核抗体の検出は,膠原病疾患の診断や鑑別上不可欠の検査として広く第一線の医療現場に定着している.しかし,どのように精度管理を行っても,カットオフ値,抗体価などにばらつきが生じるため,臨床側の慎重な対応が必要である.また本来個別抗核抗体の識別を目的として導入された染色型の臨床的解釈には限界が認められ,検査側と臨床側との間に大きな溝が生じているのが現状である.
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