総説
抗核抗体
奥田 正治
1,2
1東京医歯大内科
2文京女学院医学技術科
pp.384-389
発行日 1973年4月15日
Published Date 1973/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908043
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今日,全身性エリテマトーデス(SystemicLupus Erythematosus;SLE)の診断には,随伴せる多種多様な臨床病像からまず本疾患を推察し,次に本症に最も特徴ある免疫血清学的異常所見,あるいは生検による病理組織学的異常像をもって確定させる方法がとられている.
SLE症例の血清中にのみ必須に認められ,かつ本症に最も特異的な免疫血清学的異常所見とは,抗核抗体の陽性と血清補体価(C'H50)の著しい低下の2点があげられると考える.
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