臨床病理医はこう読む—免疫血清検査・4
抗核抗体
伊藤 忠一
1
1岩手医大中検
pp.2352-2353
発行日 1977年12月10日
Published Date 1977/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207679
- 有料閲覧
- 文献概要
抗核抗体とは,細胞核の各種成分に対する自己抗体の総称である.対応抗原としては,現在少なくとも核蛋白,DNA(native,denatured),histone,リン酸緩衝液可溶性核蛋白(extractable nuclearantigen,ENA),核小体などが知られている,さらにpoly(adenosine-diphosphate ribose)などの抗原もある.この抗体は,種属特異性および臓器特異性ともに示さないため,ヒト以外の動物の細胞核成分を用いても検出することができる.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.