特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集
免疫学的検査
自己免疫関連検査
抗Jo-1抗体およびそのほかの抗アミノアシルtRNA合成酵素抗体
若林 邦伸
1
,
大塚 久美子
1
,
笠間 毅
1
1昭和大学医学部リウマチ膠原病内科
pp.454-455
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104817
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抗Jo-1抗体をはじめとする抗アミノアシルtRNA合成酵素抗体は,多発性筋炎/皮膚筋炎(polymyositis/dormatomyositis:PM/DM)の疾患標識抗体である.対応抗原のアミノアシルtRNA合成酵素(aminoacyl-tRNA synthetase:ARS)は,アミノ酸を対応するtRNAに結合させる反応を触媒する細胞内酵素である.そのうちのヒスチジルtRNA合成酵素を対応抗原とするのが抗Jo-1抗体である.そのほかにもスレオニル,アラニル,グリシル,イソロイシル,アスパラギニル,フェニルアラニル,チロシルtRNA合成酵素に対する,それぞれ抗PL-7,抗PL-12,抗EJ,抗OJ,抗KS,抗Zo,抗Ha抗体が見いだされており,これら8種類の自己抗体は抗ARS抗体と総称される(表1).
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