特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集
血液生化学検査
蛋白
Bence Jones蛋白
藤田 清貴
1
,
河野 幹彦
2
,
櫻林 郁之介
3
1千葉科学大学危機管理学部医療危機管理学科
2自治医科大学さいたま医療センター総合医学Ⅰ
3自治医科大学
pp.140-141
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104717
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
■異常値の出るメカニズム
Bence Jones蛋白(Bence Jones protein:BJP)は単一クローンの形質細胞から産生された免疫グロブリンのL鎖からなる蛋白である.形質細胞で過剰に産生されたL鎖蛋白は血中に放出された後,免疫グロブリンに比較して分子量が小さいため(25,000~45,000が中心)尿中に排泄される.したがって,BJPの有無を知るために,血中はもちろん,尿中でのBJPの有無を調べると頻度が高いことが多い.
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