特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集
血液生化学検査
蛋白
Bence Jones 蛋白
河野 幹彦
1
,
櫻林 郁之介
1
1自治医科大学附属大宮医療センター臨床検査部
pp.150-151
発行日 2005年11月30日
Published Date 2005/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101756
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
Bence Jones蛋白(BJP)は形質細胞・B細胞系の増殖性疾患において産生された単クローン性L鎖(κ型またはλ型)である.通常は二量体(分子量44,000)で存在するため,容易に腎糸球体から濾過され尿中に排泄される.そのため血清より尿で検出されやすい(図1).ただ,四量体以上に重合すると尿中での検出率が低下することがある.
検体採取上の注意
尿検体については,早朝尿,随時尿,24時間尿のいずれでも問題ないが,早朝尿または24時間尿が望ましいとの報告1)がある.
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