特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集
血液検査
凝固・線溶系検査
血小板凝集能
矢冨 裕
1
1東京大学大学院医学系研究科内科学専攻病態診断医学講座臨床病態検査医学分野
pp.110-111
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104707
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
点状出血など一次止血の異常を認めた場合には,まず血小板の異常を考え,血小板数を確認するが,これに異常を認めない場合は血小板機能異常症を疑う.この際,血小板機能の評価が必要になるが,この目的で最も重要で,広く施行されているのが血小板凝集能検査である.
多血小板血漿(platelet-rich plasma:PRP)に種々の血小板活性化物質を添加することにより血小板凝集反応が進行するが,これにより,PRPの濁度が低下して光が透過しやすくなる.このPRPの光学的変化を経時的に検出する透過光法が一般的である.
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