連載 研修おたく海を渡る・52
マッチングの季節(1) 個性を出す
白井 敬祐
pp.725
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104422
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またマッチングの季節がやってきました.昨年からインターン選抜委員となり,今年も50以上の応募書類を読みました.こういうエキストラな仕事はアメリカでも面倒くさがられるのですが,エッセイを読むのは嫌いでないので,なんとか楽しんでやっています.
ERAS(electronic residency application service)というウェブ上のシステムになってから,応募先それぞれの様式にあわせて願書を作成する必要がなくなり,一括応募できる点は楽にはなりましたが,個性を出すのが難しくなったといわれます.たくさん応募するほど出願料は高くなり,31カ所以上は1つの応募先あたり25ドルもします.競争率の高いフェローシップである循環器内科や消化器内科では,アメリカ人でも,50以上のプログラムに応募することは稀ではないようです.ワンクリックで2,000ドル近くもかかったと言っているレジデントもいました.
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