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編集室より
S
pp.548
発行日 2010年3月10日
Published Date 2010/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104387
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●今月の主題は「ウイルス肝炎」を取り上げました.2008年から特定健診が始まり,肝炎患者を診る機会が増えたのではないでしょうか.診断・治療法は日々進歩していますが,患者に治療を続けてもらう難しさは変わらないようです.医師はウイルスの種類と治療法,治療期間などを患者に明確に説明することが重要ですが,患者は自分や家族の将来を考え,治療を続け完治させるという強い意志をもって,生活のなかに治療時間を組み込む必要があると思います.●先月に引き続き,SCOPE欄で医学・医療のトピックスを紹介しています.掲載のきっかけは,「現在学んでいる公衆衛生大学院では,統計,疫学,医療倫理など臨床で必要なことを学べて楽しい.そのすばらしさを読者の方々にも知ってほしい」というメールの一文でした.公衆衛生と聞き「臨床とは関係ないのでは……」というのが正直な印象でした.しかし,解決されない疑問点が山積し,また論文の読み書きなど,必要だが学ぶ機会に恵まれない多忙な日常臨床のなかで,将来にわたり必要な知識や技術は何かを考え,大学院を選択したことを伺い,講義内容が臨床にどう結びつくかを中心におまとめいただきました.●3月は別れの季節.そして新たなスタートへ向けた準備期間です.慌しい毎日をお過ごしとは思いますが,ほんの少し立ち止まってみてはいかがでしょうか.日常のなかで見えてくること,ふと気づくことがあるかもしれません.
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