連載 手を見て気づく内科疾患・13
カロチン血症,あれ黄疸?
松村 正巳
1
1金沢大学医学教育研究センター リウマチ・膠原病内科
pp.3
発行日 2010年1月10日
Published Date 2010/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104285
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患 者:50歳,女性
病 歴:10年前から慢性糸球体腎炎で外来通院中である.冬のある日の診察時のこと「先生,1週間前から手の色が気になるんです」.
身体所見:手の指,手掌を中心に黄染を認める(図1,2).眼球結膜に黄染は認めない.
「柑橘類はお好きですか?」とお聴きすると,「大好物です」とのお答え.「ここしばらくみかんを毎日7個食べていました」とのこと.みかんの旬の時期が過ぎたら黄染は自然にとれた.
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