セミナールーム・病態生理学
黄疸
中野 昭一
1
1東京慈恵会医科大学
pp.58-59
発行日 1969年7月1日
Published Date 1969/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914534
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黄疸(Jaundice, Ikterus)とは
眼瞼の結膜や口腔粘膜,あるいは皮膚が黄色くなった状態を黄疸といい,肝臓の機能障害のときに現われるもっとも著明な症候であることは申すまでもありません。しかし,これはあくまでも一つの症候であって,黄疸があるからといって,必ずしも肝機能が侵されているとは限らないのです。
すなわち,黄疸とは,組織および血清中にビリルビン(胆汁色素)が過剰に存在する状態と定義されています。
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