特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント
脳
各論
大脳白質
中村 尚子
1
,
赤澤 健太郎
1
,
山田 惠
1
,
西村 恒彦
1
1京都府立医科大学放射線診断治療学
pp.65-72
発行日 2009年11月30日
Published Date 2009/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104165
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大脳白質は有髄線維を多く含むため,肉眼的に皮質と比べて白くみえる.CTやMRIで観察すると,一見均質な左右対称性の単純な構造にみえるかもしれないが,解剖学的には神経線維の束が交錯し合った複雑な形態をしている.その大まかな構造を知っておくことは,画像診断においてきわめて重要である.また,白質は脳の容積のかなりの部分を占めており,さまざまな疾患が生じることが知られている.
本稿では,白質の種類や解剖を中心に概説を行う.
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