特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント
脳
各論
大脳皮質
日向野 修一
1
,
麦倉 俊司
1
,
梅津 篤司
1
,
加藤 裕美子
1
,
高橋 昭喜
1
1東北大学病院放射線診断科
pp.73-81
発行日 2009年11月30日
Published Date 2009/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104166
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正常解剖
●大脳の表在解剖1)(図1a,b)
大脳半球は正中の大脳縦裂により左右の半球に分けられる.それぞれの大脳半球は中心溝,Sylvius裂,頭頂後頭溝により前頭葉,頭頂葉,側頭葉,後頭葉,島葉に分けられる.
前頭葉は,後縁は中心溝によって頭頂葉と,下後部はSylvius裂後枝により側頭葉と境される.外側面では,中心溝の前にこれと平行して中心前溝があり,ここから前方に向かって横走する2本の上・下前頭溝がある.これらの脳溝により,中心前回,上・中・下前頭回の4つの脳回に分けられる.中心前回は一次運動野にあたる.下前頭回はSylvius裂の前水平枝と前上行枝により,眼窩部,三角部,弁蓋部に分けられる.
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