今月の主題 脳卒中の征圧をめざして
急性期治療と再発予防:7つの焦点
血圧管理
星野 晴彦
1
1慶應義塾大学医学部神経内科・脳血管障害予防医学講座
pp.1812-1815
発行日 2009年11月10日
Published Date 2009/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104132
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ポイント
●経静脈血栓溶解療法適応患者では血圧は185/110mmHg以下に下げる.
●急性期脳梗塞では原則として降圧治療は行わない.
●急性期脳出血では収縮期血圧>180mmHgまたは平均血圧>130mmHgでは前値の80%を目安に降圧する.
●慢性期脳卒中患者では140/90mmHg未満を目標に降圧するが,ラクナ梗塞や脳出血ではさらなる降圧が推奨される.
●一次予防では年齢,合併症を考慮し,家庭血圧を測定しながら,積極的な血圧管理を行う.
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