連載 研修おたく海を渡る・41
新米指導医の生活―小グループ学習
白井 敬祐
pp.831
発行日 2009年5月10日
Published Date 2009/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103916
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「担当者が足りません」とのお誘いメールに反応して,医学部2年生の,春学期の病歴聴取コースを担当することになりました.内科スタッフだけでなく,後期研修医であるフェローまで動員してのコースです.人が足りないなんて,あんまり教育熱心ちゃうんかなぁと思ったのですが,それもそのはずです.学生を2人ずつに分けて,3週間に1回,2時間の実習が開かれるのですが,一学年を160人として,延べ80人の教官がいるのです.いろいろな曜日と時間帯のオプションがあり,教官は自分のスケジュールにあったものを選べます.
実習では,了解の得られた入院患者を,学生は毎回1人ずつ割り当てられます.セッション前に患者に会い,60分ほどかけて病歴と身体所見をとったうえで,簡単なアセスメントとプランを立てるのです.学生は,あとからカルテを見ることは許されていますが,基本的には患者から話を聞くことだけでプランを立てるのです.
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