連載 手を見て気づく内科疾患・5
慢性閉塞性肺疾患でばち状指を認めたら肺癌を疑う
松村 正巳
1
1金沢大学附属病院 リウマチ・膠原病内科
pp.703
発行日 2009年5月10日
Published Date 2009/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103915
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患 者:49歳,男性
病 歴:5カ月前から左胸部の鈍い痛みを感じていた.3カ月前からは膝,足関節炎が出現した.また,1時間持続する朝の手のこわばり感もある.1カ月前から関節リウマチとして加療されたが,症状が改善しないため受診した.過去6カ月間で,2kgの体重減少を認める.家族は2カ月前から指の形が変わってきたことに気づいている.
タバコは1日15本を30年間吸っている.
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