今月の主題 苦手感染症の克服
結核
結核の院内感染対策
佐々木 結花
1
1国立病院機構千葉東病院呼吸器科
pp.586-589
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103855
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ポイント
●患者トリアージ:初診時呼吸器症状を有する患者は,サージカルマスクをつけていただき,他患者と別の動線で早期診断を行う.
●飛沫核飛散防止対策:飛沫核を飛散させる可能性のある医療行為を行う部屋は,陰圧とすべきである.
●早期診断:呼吸器症状を呈する患者が受診した場合,画像所見で異常があれば,喀痰抗酸菌塗抹培養検査を3回行う.
●職員健康管理:職員健康診断は,就労時,定期健診を適切に行い,就労時は結核感染の有無を判断するためにQFT-2G検査を行う.
●接触者検診:患者発生時は速やかに保健所に届出をし,院内の接触者を把握するが,独自で検診してはならない.
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