書評
異常値の出るメカニズム―第5版
渡辺 清明
1
1国際医療福祉大三田病院・検査部
pp.2165
発行日 2008年12月10日
Published Date 2008/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103662
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本書は1985年に第1版が出版されて以来,23年間の長きにわたり臨床検査の基礎読本として多くの医師や臨床検査技師に愛読されている.
今回第5版が出版され,内容も血液化学検査,遺伝学的検査をはじめ最新の情報が加わり,前回の第4版より約70ページ増えた.具体的には関節液検査,赤血球酵素,栄養アセスメント蛋白およびシスタチンC,LDLコレステロールとリポ蛋白リパーゼ,銅およびセルロプラスミン,セロトニンおよび5-HIAA,MMP-3,抗リン脂質抗体,遺伝学的検査などが新たに項目として加えられた.これらの最新の項目の追加により旧第4版より,ますます刷新されたものになっている.また,血液化学検査については,各項目に総論が加えられ,より理解しやすいよう編纂されている.
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