連載 研修おたく海を渡る・36
Tumor Board(癌症例検討会)のお作法
白井 敬祐
pp.2289
発行日 2008年12月10日
Published Date 2008/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103661
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以前,Tumor Boardといわれる症例検討会について紹介しました(第18回参照).そこには,腫瘍内科医,腫瘍外科医,放射線治療医だけでなく放射線診断医,病理医,また看護師,ソーシャルワーカー,臨床治験コーディネーターといった多くの人が参加します.これだけの幅広い職種が参加するTumor Boardです.工夫や努力をしないと,うまくいかないものです.
まず症例を提示する人が,この集まりで何を明確にしたいのかをはっきりしておくことが必要です.ポイントは治療,診断,それとも経過観察の仕方なのでしょうか.治療であれば,手術でいくのか,はじめは化学療法で小さくしてから手術するのか,それともchemoradiation(放射線化学療法)で押すのか,自分なりの意見を準備しておくことが大事です.治療方針だけでなく,画像や病理所見の確認が,症例提示の理由になることもあります.
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