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インスリン導入と糖尿病地域連携パス―インスリン導入後,安定した患者は連携パスでかかりつけ診療所へ
平井 愛山
1
1千葉県立東金病院
pp.1692-1696
発行日 2008年9月10日
Published Date 2008/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103525
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糖尿病における地域医療連携
第5次医療法改正に伴い,2008年度から地域医療連携の推進が法制化された.特に主要な4疾病の一つとして挙げられた糖尿病においては,地域ぐるみの医療連携体制の構築と,そのしくみとしての糖尿病地域連携パスの作成と運用が当面の課題である.地域ぐるみの糖尿病診療連携体制の具体的な内容としては,2007年7月に厚生労働省が大別して4つの糖尿病診療機能を提示し,地域の医療機関ごとの役割分担を明らかにして,市民へ情報開示するよう各都道府県に通達している1).具体的には,
(1)初期・安定期治療としては,合併症の発症を予防するための初期・安定期治療を行う機能として,糖尿病の診断,生活習慣の指導,および良好な血糖コントロール評価を目指した治療を実施する.
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