今月の主題 主治医として診る後期高齢者
後期高齢者という特徴を考慮にいれるべき疾患,病態
骨粗鬆症―疫学・評価・危険因子・予防と治療
鈴木 隆雄
1
1東京都老人総合研究所
pp.1212-1216
発行日 2008年7月10日
Published Date 2008/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103424
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ポイント
●わが国の骨粗鬆症患者はおよそ1,000万人,大腿骨頸部骨折発生数は約12万人と推計されている.
●骨粗鬆症の診断は骨密度測定が強く推奨される.脊椎はもちろんのこと,大腿骨頸部の測定も望ましい.
●骨粗鬆症性骨折の危険因子として,①骨密度低下,②骨質低下,③既存骨折,④年齢,および⑤外力(転倒など)などが挙げられる.
●治療の基本的考え方としては,①骨折危険性の抑制,および②QOLの維持改善であり,上記の骨折危険因子を考慮して決定する.
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