今月の主題 主治医として診る後期高齢者
後期高齢者という特徴を考慮にいれるべき疾患,病態
うつ病―高齢者と一般成人の違い
中尾 睦宏
1
1帝京大学医学部衛生学公衆衛生学・心療内科
pp.1218-1221
発行日 2008年7月10日
Published Date 2008/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103425
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ポイント
●高齢者のうつ病は,決して稀ではないので,日常診療で注意したい.
●高齢者のうつ病は,不安,心気症,アルコール依存など,他の精神疾患と合併することが多い.
●高齢者のうつ病は,心血管障害,膠原病,癌など身体疾患と合併することも多い.
●高齢者のうつ病と認知症は共通点が多い.鑑別が難しいときは経過をみながら判断する.
●主治医として精神的なサポートをし,適切な薬物療法をすることが基本となる
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