今月の主題 骨粗鬆症と臨床検査
総論
骨粗鬆症の頻度・発症原因・危険因子
藤原 佐枝子
1
Saeko FUJIWARA
1
1放射線影響研究所臨床研究部
キーワード:
骨粗鬆症
,
有病率
,
危険因子
Keyword:
骨粗鬆症
,
有病率
,
危険因子
pp.575-580
発行日 2007年6月15日
Published Date 2007/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101216
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わが国では,70歳代の女性の約30%は骨粗鬆症とされ,非常に頻度の高い疾患である.しかし,10年前に比べると骨粗鬆症の有病率は低下している.これは,日本人の栄養摂取の増加による体格の向上などによって,骨密度が増加したためである.骨密度に影響を与える因子として,遺伝的要因,年齢,性,体重,喫煙,過度の飲酒,低身体活動性,エストロゲン欠乏,カルシウム不足などが知られている.
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