今月の主題 炎症性腸疾患と機能性腸疾患─病態の理解と求められる対応
機能性腸疾患の治療
機能性腸疾患の内科的治療―過敏性腸症候群を中心に
峯 徹哉
1
1東海大学医学部内科学系消化器内科学
pp.850-852
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103334
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ポイント
●過敏性腸症候群の正しい診断を行い,その病態が機能的なものであり,死ぬような疾患ではなく,心配しないでよいと理解させることから治療が始まる.
●十分に問診を行い,患者の生活の問題点なども知ることが重要である.
●生活指導については,食事に十分な時間をかけること,毎日規則正しく排便することを心がけるよう指導する.
●薬物療法の基本は,消化管機能調整薬や高分子重合体を投与し,不十分であれば,そのうえに対処療法を行う.うつ病などが存在した場合に向精神薬を用いる.
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