特集 一般医のためのエコー活用法
Ⅳ.腹部
臓器からみた腹部エコー
肝の腫瘤性病変
高野 保名
1
,
田中 幸子
1
1大阪府立成人病センター検診部
pp.273-279
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103081
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肝腫瘤の描出において,腹部超音波検査は,CTやMRIに比べて安全で,小病変の描出や画質もよく,経済性にも優れ,スクリーニングに最適である.診断が困難な腫瘤では,造影超音波検査による質的診断が可能である.さらに,超音波ガイド下腫瘍穿刺生検による精査や肝細胞癌に対するラジオ波などの局所治療に必須の検査である.肝腫瘤は多種にわたり鑑別すべき疾患が多い.原発性肝癌の95%以上を占める肝細胞癌とほかの腫瘤性病変の超音波上の特徴とその鑑別点について述べる.
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