特集 一般医のためのエコー活用法
Ⅳ.腹部
臓器からみた腹部エコー
胆囊・胆管
森 秀明
1
1杏林大学医学部第3内科
pp.280-285
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103082
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解剖と検査法
■胆道の解剖
胆道とは,肝細胞から分泌された胆汁が十二指腸に流出するまでの経路で,胆囊と胆管が含まれる(図1).胆囊は肝下面に接した胆囊窩に位置する西洋梨型の臓器で,底部,体部,頸部に分けられる.胆管は,肝内胆管から左右の肝管,総肝管を経て,3管合流部で胆囊管と合流し総胆管となり,膵頭部を貫いて十二指腸Vater乳頭部へ開口する.胆道癌取扱い規約によると,胆管は肝内胆管(bile duct,hepatic:Bh),左右の肝管(bile duct right:Br,bile duct left:Bl),上部胆管(bile duct superior:Bs),中部胆管(bile duct middle:Bm),下部胆管(bile duct inferior:Bi)に区分される.
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