特集 一般医のためのエコー活用法
Ⅲ.心臓
疾患の評価
拡張型心筋症,心アミロイドーシス,心サルコイドーシス
小山 潤
1
1信州大学医学部循環器内科
pp.164-168
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103063
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拡張型心筋症
■エコーに必要な病態生理と自然歴
特発性拡張型心筋症は原因不明の心筋疾患であり,原因が明らかで拡張型心筋症の病態を示すものを特定心筋疾患という.
左室あるいは両心室の拡張と心筋の収縮不全が特徴である.心筋のβ受容体に対する自己抗体が関与するものもあると考えられている.遺伝性を示す家族性のものはサルコメア蛋白をコードする遺伝子の変異によって起こるものがある.ウイルス性心筋炎の約10%が慢性期拡張型心筋症に移行するといわれている.
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