連載 外来研修医教育への招待・7
こんな場合はどうする? その3
鄭 真徳
1
,
川尻 宏昭
2
1佐久総合病院 総合診療科
2名古屋大学医学部附属病院 在宅管理医療部 地域医療センター
pp.1400-1405
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102857
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前回・前々回と,初診外来を行ううえで重要な「軸」というキーワードを意識しつつ,それをいかに研修医に伝えてゆくか? ということを,ケースを用いた実際的な方法として示してきました.そしてこれまでに,「緊急性」と「緊急性は高くないが,見逃してはいけない」という2つの軸を提示してきました.多様な訴えをもつ患者さんを診なければならない初診外来において,これらの「軸」を意識することは,担当する医師にとって有用な考え方です.同時に,研修医の先生にもそのような考え方を身につけてもらうことは,外来研修の大きな目標の一つといえるでしょう.そしてこれを身につけることで,研修医の先生も,右往左往することが減るのではないでしょうか.それでは今回も「軸」を意識しながら,研修医教育の実際をみてみましょう.
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