連載 外来研修医教育への招待・5
こんな場合はどうする? その1
大和 康彦
1
,
川尻 宏昭
2
1自治医科大学附属大宮医療センター 総合診療科
2名古屋大学医学部附属病院 在宅管理医療部 地域医療センター
pp.1010-1015
発行日 2007年5月10日
Published Date 2007/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102759
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いよいよ春になり,私たちの病院にも多くの初期研修医が入ってくる時期になりました.医師国家試験に合格し,そのために修得?した知識は豊富で妙な自信をもち,やる気に満ち溢れている研修医.臨床の場でガチガチに緊張している研修医.全く学生気分の抜けない研修医…….後輩ができ,しっかりしてきたように見える2年目研修医.そんな研修医たちを,時に温かく,時に厳しく見守っているコメディカルスタッフ.また「新人が入って1から教えるのは大変」とかなり憂うつ?な指導医.
私たちの病院では,総合外来研修を初期研修医1年目の初めより開始しており,研修医教育の重要な柱の1つとして捉えています.これまでの4回では,研修医が外来研修を行う意義や目的,成人学習・教育として実践の場で役に立つと思われる考え方や手法,そして私たちの病院で行っている外来研修の実際的な方法についてお話ししてきました.今回から数回にわたり,前回お話した外来研修の実際的な方法を,いくつかのケースにあてはめ,「軸」というキーワードを意識しつつ,御紹介してゆきたいと思います.
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