今月の主題 内科エマージェンシー2007 鬼門を克服する
治療―生死を分ける治療介入
輸血の適応を知れ
萩原 栄一郎
1
,
箕輪 良行
1
1聖マリアンナ医科大学救命救急センター
pp.764-767
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102690
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ポイント
●輸血療法は成分輸血が原則である.
●赤血球濃厚液1単位の投与により,Hb値は0.6~0.8g上昇する.
●新鮮凍結血漿の適応は(一部の症例を除き)凝固因子の補充に限る.
●血小板が5×104/μl以上では,血小板輸血が必要となることはない.
●ABO血液型を判定する時間的余裕がない緊急時には,例外的にO型赤血球を使用する.
●急速大量輸血は加温して行い,低体温を防ぐ.
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