今月の主題 内科エマージェンシー2007 鬼門を克服する
治療―生死を分ける治療介入
ステロイドを必要とする感染症―「困ったときのステロイド」では,困ります
岩田 健太郎
1
1亀田総合病院総合診療・感染症科
pp.760-763
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102689
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ポイント
●ほとんどの感染症にステロイドは必要ない.特に診断が確定していないときに安易にステロイドを用いてはならない.
●低酸素血症を伴うカリニ肺炎(ニューモシスチス肺炎)には抗菌薬とともにステロイドを併用する.
●細菌性髄膜炎には抗菌薬処方「前」にデキサメタゾンを用いる.
●結核でステロイドを使うのは,心外膜炎と髄膜炎のみである.
●ARDSでは,ステロイドを使用しないのが原則である.
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