今月の主題 日常診療・当直のための酸塩基平衡,水・電解質,輸液
よく出遭う水電解質異常の鑑別診断と治療を習得する【カリウム(K)】
高K血症の治療
平和 伸仁
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センタ- 血液浄化室/腎臓内科
pp.488-490
発行日 2007年3月10日
Published Date 2007/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102635
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ポイント
●血液生化学検査で血清高K値が認められた場合は,緊急度に応じた対応が必要である.
●危険な心電図異常が存在する場合,致命的な高K血症(心電図異常を伴いK 6mEq/l以上,末期腎不全患者では6.5~7mEq/l以上)であり,まず治療を開始する.同時に高K血症の原因を探り,原因に対する個別の対応をする.
●心電図異常を認めない場合は,偽性高K血症(血小板や赤血球の崩壊,溶血)の可能性があり,太い静脈や動脈からヘパリン採血による血漿K濃度の測定を行い確認する.
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