今月の主題 水電解質と酸塩基平衡
水電解質異常の病態生理
低K血症
中山 眞人
1
,
佐藤 辰男
1
1熊本大学医学部・第3内科
pp.772-774
発行日 1986年5月10日
Published Date 1986/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220337
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健康成人の体内総K量は約3,000mEq/lで,そのうち約98%は細胞内に,残りの約2%が細胞外液中に存在する.日常検査で測定される血漿中には,総Kのわずか0.4%しかなく,そのため血漿中濃度が必ずしも生体内Kの過剰ないしは欠乏を反映しているとは限らず,その値の解釈には十分な注意が必要である.正常者の場合,血漿Kは3.5〜4.5mEq/lの範囲に維持されており,3.5mEq/l以下を低K血症と呼ぶ.
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